まず、新NISAで投資を始めるには証券口座を開かないといけません。
証券口座とは、あなたのお金を運用する銀行口座の様な物で
多数の証券会社で開設する事が出来ます。
大きく2つに分けると、ネット証券と街の金融機関(銀行、郵便局、対面の証券会社など)
となります。
制度として、新NISAの口座は1人1証券会社です。
ここは重要で最初に新NISAを開設した口座が運用口座となります。
(新NISAなど非課税口座以外は複数開設可能です)
街の金融機関で旧つみたてNISAや旧NISAを始めている場合、ネット証券の新NISAを
開設するには移管手続きが必要です。
もし街の金融機関で新NISAを始めてる方は、面倒ではありますが、直ぐにネット証券へ
移管手続きをしましょう。
これから証券口座を開設する人は、確実にネット証券を選びましょう。
長期投資では差がかなり出ます。
その理由の1つ目は「商品のラインナップ」です。
私の住んでいる地元の銀行2行で、新NISAを始めようとすると
商品ラインナップ(つみたて投資枠)は「17種類」と「21種類」でした。
それに対し、ネット証券口座開設数1位の「SBI証券」では「216種類」、2位の楽天証券で
は「218種類」と桁が違います。
銀行や郵便局で新NISAを相談すると、
「弊社では取り扱い商品が少なく・・」
「スマホでネット証券が便利で・・」
とは教えてくれないでしょう。ネット証券に比べて、人員コストがお客様の資産へ反映
されてしまいます。
私はNISA口座を持って6年目ですが、購入手数料を払った事はありません。
ネット証券の主力商品では、ノーロード(購入手数料無料)が当然です。
毎月50,000円積立設定すると、期日にその商品が50,000円分増えるのです。
それに対し、街の銀行のパンフレットを読み込むと
「新NISAキャンペーン!購入手数料を半額キャッシュバック!」
「最大3.3%の購入手数料をご負担いただく場合が・・」
と実際に2024年時点であるのです。
新NISAでも購入手数料を取るよって宣言しています。
毎月積み立てする度にです。確実に運用資金を削られますよね。
このご時世、ノーロードが当たり前、長期投資には絶対条件と覚えて下さい。
銀行側からの見て、対面販売でのメリットはお客様相手に情報を得て、営業を掛けられることでしょう。
それがユーザー側の目線できっちりと、行われていれば良いと思います。
ただかなりの可能性で、「ユーザーが一番必要な商品」と「販売側が一番売りたい商品」が同じでは無いです。
新NISAでのユーザーの求める物は・・
・リターンが良い
・信託手数料が安い
・購入手数料が必要ない(ノーロード)
・長期保有に適している
・分散投資が出来ている
・投資内容に納得出来る
逆に販売者側が求める商品は・・
・販売手数料が手に入る
・個人的インセンティブが手に入る
・投資内容を納得して帰ってもらう
・資産情報を聞きながら他の販売チャンスを伺う
この様にズレが発生します。
覚えて欲しいのは銀行は「お金のプロ」ではなく「金融商品を販売するプロ」なのです。
これは保険会社や住宅販売でも共通です。
その場所に相談に行くだけで、販売のプロが考えたテリトリーに入るリスクが有ると考えましょう。
街にある銀行がネット証券と同じ商品ラインナップで、同じ商品を販売していたら圧倒的に儲からないからです。
上記の「17種類」と「21種類」の中で1つは現時点で買っても良いかな、という商品
もありました。
ですが残りは信託手数料も高く、銀行の従業員が仕方なく、選ぶ商品でしょうか。
ネット証券では新しい、信託手数料の安い投資信託が出てきています。
それに追従する商品も多く更新されています。
基本的に積立する投資信託は1つで良いと思います。
ですが5年後、10年後に積立を行う商品の最適解が変わらない、とは言い切れないので
選べる商品が多い=ネット証券が圧倒的に有利なのです。
実際、私のつみたてNISA口座での購入商品も何度か変更はしましたが、持ち続けています。
当時はまだ商品数も少なく、新商品の方が信託手数料が安かったからです。
今後、対面の銀行で金融商品を買う可能性は無いですが、やはりネット証券でスタートして正解だったと思います。